Press Roomおしらせ

N大学

201707/27

事例紹介

新学部スタートに際し、
一期生と新任教員が学部風土を築くきっかけづくりのために

■導入の背景

N大学様では2015年4月に学部を改組して、新学部を開設することになりました。新入生を迎えるにあたり、スムーズに大学生活になじんでもらうにはどうすればいいか検討していらっしゃいました。また、一期生として同学部を選んだ学生の意欲や、「国際文化」を学ぶ素養となるコミュニケーション能力の向上も重視。新入生同士が横のつながり(人間関係)を築いて成長できる環境をつくることに関心をお持ちでした。
新学部ということで新任の教員も多いため、教員側においても早い段階で学生気質を掴み、基礎ゼミへの接続を図る必要性も感じていらっしゃいました。

■課題と提案

先輩学生や教員もいない真っさらな状態で始まる新学部。一期生は大学や学部の雰囲気を感じ取る間もなく、履修登録~授業に突入することになります。学生も教員も、いきなりアクセル全開で走り出すよりも、まずは準備運動が必要ではないか?
そこで弊社では、「学生がスムーズに大学生活に移行できる状態と、教員が学生気質を掴むきっかけをつくりたい」という課題に対して、入学式直前の3月に『自己の探求』(1日版)の実施を提案させていただきました。
このプログラムでは学生が数人でグループをつくり、さまざまなグループワークを体験。自己開示をしたり相互理解を深めたりしながら学生間でコミュニケーションを図り、安心して大学生活を始めるコンディションを整えることができます。

「入学前の学生を外部の人間に委ねて良いものか」、「業者に丸投げになってしまうのではないか」という声も聞かれたため学生-教員の関わりを深めることにも配慮。このプログラムでつくったグループを組み合わせて基礎ゼミのメンバーを構成することも提案させていただきました。
また、学部新設1年目の2015年は新任教員もプログラムに参加して、学生の様子を見学するとともに、教員間のコミュニケーションに活用していただきました。

■取り組み内容(活用した商品)

・『自己の探求』(1日版)
プログラムは入学前の3月に実施。その時の学生の様子はプログラム終了後に教員間で共有。体験を一過性のものにしないため、継続的な学部FDの実施を提案。年間数回の学部FDで学生情報の共有を図っていただいています。

■お客様からの評価
✔グループを活かして基礎ゼミを構成したら学生の動きが違う。
「同じプログラムをした」という共通体験があるせいか、グループを越えた関わり合いも生まれている。

✔当初は入学式前のプログラム実施に抵抗感があったが、学生同士が声をかけあいながら入学式に参加している姿をなくしたくないので、3月実施を続けたいと思う。

✔参加者が相互理解を深めることを目指すプログラムで学生が自己開示できることがこのプログラムの肝。自分のことを分かってもらえて、相手のことも分かり始め、スムーズに話す準備ができている。

✔「ジコタンの時には盛り上がっていたのに、私の授業は盛り上がらない。
学生は興味が芽生えると話せるので、盛り上がらないのは自分の責任かもしれない」と、教員から自らの授業を振り返るコメントが聞かれた。

✔プログラムの報告会を兼ねた学部FDで「学生」に目を向けて、自分たちで何ができるかを語り合えるようになった。
振り返り会も継続しており各教員が学生の状況(授業の雰囲気や出席度合いなど)を共有できるようになった。

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